今期最終のアゲハが、今朝飛び立った。
この子達が産卵すると次の子が生まれ、また次の子へと命は引き継がれてゆく。
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アゲハ達に解放した日向夏柑は、再度アミをかけた。
我が家ではもう受け入れ出来ないから別の所を探して、というサインである。
みかんの木の葉は限りがあるので、全てのアゲハを保護できるわけではない。
この件については娘が一番よく解っている。
それでも、気持ちとしてはアゲハを両手で包み、いつもの言葉をささやきかけて空へと放していた。
きっと「また来年」と言ったのだろう。
アゲハは応えるようにベランダ周辺をヒラヒラと舞い、高く高く風に乗って飛び去った。
羽根がうまく広がらず飛べない子が、1期に1〜2頭いる。
娘はその子達の面倒もよくみてやった。
朝起きるとケージから出して陽の当たるカーテンに止らせる。
元気な間は、レースのカーテンを歩いている。
花の蜜を吸えないから、蜂蜜を水で溶かし、ティッシュに染み込ませて口吻へつけると上手に吸い取る。
こうして、飛べない子も寿命が尽きるまで世話している。
命を全うしたアゲハを花壇に埋めた。
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雨上がりの空が夕闇を濃くしている。
明日は晴れ。
今年の夏は悪あがきするように、暑さをぶり返すだろう。
(玉麗)