ズームと言うらしい。
パソコンやスマホを使って相手と話すこと。
機器についた小型カメラの目が届く範囲のものを映し出してくれる。
テレビ電話みたいなものだ。
(と言って、テレビ電話など見たこともないのだけれど)
「文明だねェ」と呟くシーンが、昔何かであった気がするが、そんな言葉さえ似つかわしくないほどコミュニケーションの方法は広がっている。
わが家でも2度目の体験であった。
1回目は娘の友人と。私もよく知っている子なのでちょこっと参加した。
今回は息子夫婦と、コロナ禍で行き来をはばかるので、パソコンで遊びましょうかとなった。
アアダ、コウダといじりながら、画面は出るけど音が出ない。
やっと繋がってパチパチパチの拍手のあと、笑ってしまった。
息子の家のパソコンは、娘のお下がりとのことで旧式。
比べて娘の方は今月入ったばかりの最新式。
画像の鮮明さ、音のクリアさなど、かなりの開きがある。
息子の顔が、Aちゃんの顔が、アレレッとなる。
ア、戻った。
動きが速くなるとブレるようだ。
「お母さん達、すごくキレイに映っていますよ」
Aちゃんが言う。
「イヤー、シワくっきりはかなわんナァ」
なんてことも言いつつ、途中で両家共夕食を食べつつ、とにかくカメラの前にいさえすれば、ちゃんと映像が届けられる。
またたく間に2時間が過ぎて、私の目が疲れてきた。
じゃあまたネ。
クリスマスパーティはズームで終了した。
(玉麗)