馬酔木

アセビとサザンカの赤を頂いた。先月の半ば頃だったと思うから、もう1カ月経つ。

サザンカはいっぱい蕾がついていて次々と咲き、終わった。

アセビは馬酔木と書く。馬が食べてしまったら、酔ったようになってしまうからだとか。

頂いたアセビは固い蕾がびっしりついていたが、一向に咲く様子はないので、ベランダでバケツの中に入れておいた。

1週間ほど前から白いスズランのような花がポツポツ咲き始めた。ひと枝を切って(頂いたのは大ぶりの枝2本)、トイレの中に挿しておいたのはもう咲き揃っている。

それにしても何と生命力のある木だろう。切られて1カ月も弱ることなくイキイキして、蕾が花開くとは!私は、せっかく頂いても蕾のまま終わってしまうだろうと思っていたので、驚いている。

奈良公園の中にアセビの小径がある。もうずいぶん前に歩いたことがある。

その道は、あまりにも大木になったアセビが陽を遮って薄暗く、ここは女1人で歩くのはちょっと怖いと思った。

花はたくさんついていたように思うが、詳しくは覚えていない。あの道は今もあるのだろうか。

最近は観光客が多く、たぶんもうあのひっそりした佇まいはないのだろう。小径を歩いた先に、志賀直哉邸があったと記憶しているが・・・・・

(玉麗)

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