秋が無くなる?

駅方面へ歩いていた、主婦と思しき60代の2人連れが喋っていた。

「暑いナア。どないなってんやろね、近頃の季節・・・・・」

「もう最近は秋がないねンで。夏が終わったらすぐ冬や」

「ホラ、あそこ見て、33度って表示されてる!やっぱりまだ夏や、半袖しもたらアカンね」

「でもナア、そのうちいきなり涼しいなって上着〜って言うようになるよ」

後から頷きながら歩いていた私。

おしゃれは秋から始まるというのに、この暑さではボルドーなど見るからに暑苦しい。

白いTシャツなんぞ9月に着るものではない、と思って、実はもうタンスの中にしまっていたが、今年は少々事情が違う。

予報を見る限りでは、まだしばらくは暑い暑いと過ごすことになりそうだ。
夜の冷気もなかなか地上に降りて来ず、3時に暑さで目を覚ますなど、ホント、どないなってんやろう。

エネルギーを使いすぎているせいだと、誰もが解っている。
解っていても、便利な生活を手放す代案は今のところない。

コロナ禍で検温を促される。
地球はもうすでに平常温をはるかに通り越し、病んでいる人の体温なのだ。

ガスを、電気を、使用する時、思いを致さなければならない。
熱病から地球を救う手立てを。
決して難しいことではなく、ほんの少しの節約で可能になると信じて。

日本の美しい秋を消滅させてはならない。
生真面目なヒトは自分に似た考えを持つ人が、この世に増殖してくれることをひたすら願っている。

(玉麗)

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