ブログを書いていると柑橘の匂いが鼻腔をくすぐった。
洗面所で娘がみかんの葉を洗っている。
枝を切り、冷蔵庫に入るサイズにして保管する。
ある神社で宮司さんにお願いして頂いてくる。
グリン(青虫)達の貴重な食草となる柑橘類は、レモンの葉がいちばん良いが、贅沢を言ってはいられない。
今年もまたアゲハがやって来て産卵し、その卵を保護して羽化すると、その子が戻ってきて卵を産みつける。
その循環が何度かあった。
日向夏柑を提供したものだから、数は一挙に増えた。
飛び立った子は20数頭、育っている子らは50匹くらいか。
彼らの世話で娘は忙しい。
しばらくは柑橘に網をかけていたので、かける前にやって来た子の卵のみ数匹を育てる年が続いていた。
私達が食べたみかんの種を鉢に埋めておくと、芽が出る。
10センチに満たないその木には網をかけないから、ここにもちゃんと産みつける。
自然界でなら考えられないことだろう。
黒虫からグリンになった時、すでに食べる葉は無くなっているはずだから。
この家ではちゃんと保護して育ててくれる。
ウチから飛び立った子は、それを知っているのだろうか。
ともあれ、今年はアゲハがこの近辺を舞う。
そういえば、数匹しか育てなかった年は、あまり彼らを見ることがなかったように思う。
(玉麗)