わが家のカエル達は狩りをしなくても生きていける。
多分野性はもうゼロに近い。
というより、おたまじゃくしの時代に集められて、その後私達に育てられているのだから、野性なんてものはもともと無いと言っていい。
さて、人間である私に野性があるかどうか。
私はこのところ、アンテナのない生活をしていた。
情報をストップさせているから、それらを処理する能力も必要ない。
つまりポケッとした日々を何日か過ごした。
脳の機能は、年齢と共に低下する。
なのに働くことさえ止めてしまっていたから、再起動に時間がかかる。
年に1〜2度、こんな不調がやってくるが、マアなんとかやってきた。
それが今回、スムーズに再生していないことに気がついて頭が痛い。
困ったという意味での「頭が痛い」ではなく、実際に頭痛を覚えた。
回復しましたと先日書いたのは、体がなんとか動いてるだけのことで、頭の中身は今ひとつ・・・であったのだ。
以上のことは、シティモへ買い物に行って判明した。
世に溢れる、あらゆる音の取捨選択に戸惑っている。
店内に流れる音楽がうるさくて仕方ない。
クリスマスが近づいて、人の出入りが多くなり喧騒が広がっている。
その中を歩くのが非常にツライ。
そそくさと買い物を終え、外にでた。
外気を吸って生き返ったような気がした。
帰宅して昼寝をしようと、マッサージ機に座りウトウトしたところで、宅配に起こされた。
ウーン!
頭が痛い。
とうとう薬のお世話になった。
野性とは、生きてゆくための情報処理能力のことだ。
半径100メートルを出るのはあと2日待て、と言わなかった私の脳ミソは、カエル達のように未だウトウトしているのかもしれない。
しっかりせい!宇宙人!
(玉麗)