玉麗会は27周年を迎える。
27年間に描いた手本は、膨大な数である。
一般教室のものは初期のを除けば全部残っているが、特別教室用に描かれたものは残念なことにほとんど残っていない。
その頃は直筆手本を渡していた。会員達が手本を見て描き、私が手を入れて完成した絵の写真もあまりない。何ともったいないことを、と今にして思う。
少しずつではあるが、それらの整理をしている。依頼で、あるいは個展で描いた絵の数々も、資料として残すべきであったが、どうしてか無いのが多い。
10年余り前から、娘が記録写真を撮ってパソコンの中におさめてくれているので、これからはちゃんと残っている。
先日、天袋の中のものを整理した。どれも大きなものばかりで、広げると机の上では見られない。2m×2m、2m×4m。
2m×8mはさすがにその場で処分したらしく、無かった。(墨ライブの作品は写真に撮った後、涙をのんで一気に破ってしまう)
2m×2mは4枚の屏風、あちこちに修正した跡があり、顔の表情が変化していく様子。構図が整っていく過程がよくわかる。しばし懐かしみ、思い悩み、捨てる。
私は仕事が早いので、今までに描いた絵は数え切れないほどある。その中のよく出来たと思えるものをピックアップしてまとめようと考えているが、さて、いつになることやら。
(玉麗)