電気毛布がいたくお気に召したようで、お礼にお昼ごはんを奢ってくれると娘が言う。KKRホテルで昼食、大阪城の外堀を少し歩くコースを設定したとのこと。
JR環状線森ノ宮で下車、ゆるい坂道をどんどん行くと、右手に見えてくる。レストランは予約しておいたので、窓際の席を用意してくれた。大阪城が眼下に一望できる。
素晴らしいロケーションであるが、人がワサワサ訪れるホテルではないようだ。送迎バスもあるようだが、立地条件の問題なのだろうか。
食事はどれもおいしく、白ワインも頂いて、ほんのりいい気分になったところで、さて少し歩きますか。
ホテルの城側は、団体客用バス駐車場になっている。この辺は裏側になるのか、あまり人はいなかった。というより、三が日なので旅行者がほとんどいないのだ。
段差から落ちる水が川になって流れている。途中でプツンと消えているような設計で、たぶん水は地下に潜り循環しているのだろう。
堀端から森に入る。樹々は夏の嵐でかなりの数、倒れたようだ。まだあちこちに切ったまま積んであった。
大阪城ホールでアイドルのコンサートがあるらしい。女の子達が顔写真のついたうちわを持ってあっちこちで群れていた。私達にはとうていわかりようのないグループのコンサートなのだろう。
ジョーテラスの通りに出て橋を渡る。3階分を抜いた天井の高いカフェがあるビル。そこへ行ってお茶をしようとなった。ランチには甘いものがついていなかったのだ。
飲食店には好みがある。狭くても少々汚くても、とにかくうまいものを出すところでないとダメという人。男性に多い。
女性は清潔そうな店が一番。私達親子は、この点では一致している。そして、広々として明るいこと。これも意見は同じ。
それでおいしければ満点であるが、そこまで求めれば値段が張る。マア味は二の次で、とならざるを得ない。そこそこであれば言うことナシにしよう。
買物に行く娘と別れて、しばし歩いた。寒くなく、空が抜けたように高く、どこまでも歩けるような気分であった。
(玉麗)