「今から澁谷玉麗先生が椿の絵を描かれるので、
ご覧になりたい方はどうぞ」
佐々木さんが厳かに告げる。
(様子は動画でご覧下さい・・※アップしたらお知らせします)
2人づれの婦人が
「その小さい紙に椿を描いて頂けませんか」
と寸松庵色紙を指す。
「ここで代金は頂けないので、社務所へ奉納して下さいネ」
と断って、赤い椿を描く。
その方は仕方なくお賽銭箱に入れて帰られたとのこと。
色紙2枚描いて、1枚は額に入れ、
神社の禰宜(ねぎ)さんに「奉納します」と手渡した。
これで本日の仕事は終了した。
拝殿の裏側に大きな石組みのご神体がある。
太閤さん築城の折、某領主が石職人に命じて、
動かそうとしたところ神罰が当たったと、
由緒に書かれている。
震災の時、崩れなかったんだろうか。
神社に至る街並は、震災後復興した家々が整然と並んで美しい。
急坂ではないが、歩けば汗ばむことだろう。
日中は17℃くらい。
晴れてよかった。
清々しい半日を過ごし帰宅すると、頭重がすっかり消えていた。
神官は、
『・・・・・心の病い、災難を払いたまえ・・・・・』
と申された。
霊験あらたかとはこのことをいう。
(玉麗)