家にじっとしていたり、私の世界だけをあっち行ったりこっち来たりしていては、何も始まらない。
といっても、寒い間はどうしても行動が止まってしまう。
きのう知人が手づくりしたものを、雑貨屋さんで展示しているというので、行って来た。
手芸好きの人達の展示品はほのぼのとして、つい手をのばしたくなる。
“展示品にお手を触れないで下さい”
の小さな貼り紙があって、苦笑した。
いつも注意を促している立場の者が、制作者側ではなくなると、こんなことをしてしまう。
横のコーナーには色とりどりの手作りバッグがあった。
ひょっとしてと思い当たり、名前を言うとやはり、もうひとり知り合いの手芸好きの作品。
花柄、ストライプ、いろいろある中で、ティーカップが並んでいる柄が目についた。
赤いカップの所々に白いネコが顔をのぞかせている。
両足だけ、しっぽだけの図もあり、ユーモラスでシャレている。
下部にカップネコをひとつ縫い付けている。内側は赤地に小さなドット柄。
思わず、“コレ頂きます”と言った。
このお店では教室として部屋貸しもしているとか。
職業を名乗ると、「ぜひ使って下さい」と美人で気さくなオーナーさん。
外へ出ると、心が明るくなることが待っていたりもする。
(玉麗)