静かにーーーーッ

忙しい日々が続いている。

先日は、教室のあと展示作業をした。

疲れというものは、体を動かせるだけならあまりダメージを受けるものではない。

つまり、1人で重労働をしても頭の中にまで疲労が浸透することはなく、あーーツカレタ!!とl感じる時は、たいていの場合「人」が介在している。

 

作品発表の展示は日常にそうそうあるものではない。

なので、それに携わる人たちは、いささかの高揚を内に秘めて事に当たっている。

しかし、秘めているはずのものはそのうち発露し、蒸発してくる。

この熱気が凄まじい。

私はその渦に毎度呑まれて、アップアップする。

聞く耳は2ツしかないのに、その教室全員の口から、勝手気ままに発せられる言葉が洪水のように押し寄せる。

 

「コレ、どうするんですか!」

「アレが足りません!」

「ソレはどこへ?!」

ワアーン
ワアーン
ワアーン・・・・・・

そのひとつひとつに適切な指示を出す。

 

別の人に説明しているのを横で聞いていて、

「ソレ、私聞いていません」

玉「教室で説明しましたよ。アナタ達の耳が受信していなかったからでしょ〜!」

素直な人は、

「私ら、喋ってて聞こえんかったんかな」

と言ってくれるが、そうでない人もいる。

 

小規模の展示だったが、コロナのせいで、かなり久しぶりのことであった。

その間に私は年月分の老いを背負った。

 

帰路の車の中でグッタリと実感し、そのうちウトウト。

思いがけず、代替受講に来ていたN君が手伝ってくれて、助かった。

展示作業は初めてとのことで、楽しそうに助っ人してくれたのが何よりであった。

疲れは明日出る。

心して朝を迎えよう。

(玉麗)

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