夕食時、娘が言う。「シャーロックホームズが活躍した時代っていつやと思う?」
「世界史なんてサッパリの私に言われても」とは言えない。
この場合、『推測して答えよ』と言っているのだから。
「1800年代後半ぐらい?」続けて「明治時代半ば」とも言った。
娘は本棚の『日本史・世界史 歴史年表』を抜いてきて何やらつぶやいている。「このあたりやと思うけど、シャーロックホームズ現るって書いておいてくれたら、コナンドイルも喜ぶだろうに」などと。
こんな時こそパソコンと言ったものの、実はあまり当てにならないと私に教えたのは娘だ。
パソコンと言えばネット販売。私は性懲りも無く「コレ、パソコンで探して」と言うものだから、娘はしぶしぶ検索して見せてくれる。
なぜ、性懲りも無く、と書いたかと言えば・・・
時折、これはネットで売っているものかもしれないと思うものがある。しかし、私のようなこだわりの強いヒトが、画面で見ただけで納得して買う訳はない。結局、「アカン、無い」となる。そして、目が疲れてショボショボになるのがオチである。
なのに数ヶ月経つとケロッと忘れて、又もやこれはネットで探せば・・・と言い出す。
娘はいい迷惑なンだろうけれど、一応見せてくれる。パソコンの前に私を座らせて、ココを押すようにと指示する。
コナンドイルは19世紀の人物。私が生まれる100年も前ではないのに、なんとなく遠い遠い昔に生きていた人のように思える。使えないくせに、パソコンのある時代に生きているからだろうか。
(玉麗)