雪舟伝説展(京都国立博物館)〜出発・京都編〜1/2

目に青葉と花粉が心地よい刺激のゴールデンウィーク、行って参りました。

京都へ!

(滞在時間およそ3時間)

グズついた寒い日の翌日、スカッと晴れて雪舟日和。

 

先に雪舟展に行かれたKさんの情報をもとに、慎重かつ計画的に行動しました。

Kさん情報−

京阪電車で平日に行ったのですが、北浜駅から乗った時点ですでに座れなかった

 

これは恐ろしい、「北浜」の前は京阪始発駅の「淀屋橋」です。

たった1駅前の淀屋橋からすでにめちゃめちゃ乗っていたとは。
しかし、Kさんの乗った時間を聞くのを忘れた。

そこで私は京橋から乗る予定だったところ、天満橋に変更しました。

1駅だけかい、と言うなかれ。

私の計算通り、天満橋の椅子取りゲームには勝ち、七条までらくらく座って行けたのです。

京橋からはドッと乗ってきましたからね。
フー!!危ないところでした。

しかも私の乗った特急の1番前の車両は女性専用車両でした。

 

京阪電車の乗客イコール全員京都へ行くように感じてしまう私です。

全員雪舟目当てやったらどうしよう。
めっちゃ混むやん、若冲のときみたいになったらどうしよ!

(※京都国立近代美術館で開催された「伊藤若冲と江戸絵画展」です。
そりゃあもうものすごい人でした。
ロープが引かれてちょっとずつの歩みでちまちま見ました。
日本絵画のコレクターとして有名なジョー・プライス氏のコレクション展で、いつだったか調べると2006年。
18年も前のことだったのですね)

しかし、冷静にまわりを見ないふりしながら心の目で観察すると、どうやら若いギャルが多めです。

「ゴールデンウィーク、雪舟、行かへん?」

「あー、気になっててーん、行っとこー♪」

という人々にはとても見えません。

彼らが向かうのは、祇園四条の抹茶パフェ、もしくは出町柳の豆大福に違いありません。

楽しいお年頃、人の多いところに磁石のように引き寄せられる陽気なパーティピープルなのです。

私はちょっと安堵しました。

 

特急は速い。

私は持ってきた便箋に手紙を書き始めました。

文通仲間のH宛です。

 

2枚くらい書いたころ七条に到着し、下車すると、案の定パリピは1人も下車してきません。

彼らの求める京都の中心は、7ではない、5でもなく4なのである!

行き過ぎる特急を見ると、2階のあるやつでした。

中は皆4(祇園四条)または3(三条)へ向かう人々、パリピに違いありません。

私は7(七条駅)で降りた素朴な人々と共に駅を出ました。

 

道を行く人を観察しますが、やはりパリピは1人もいないようです。

それもそのはず、この先のパーティー会場は国立博物館と、三十三間堂しかありません。

どちらも騒げないし、写真も飲食も禁止です。

私は静かな同志たちと同じ方向へ歩いていきました。

 

京都国立博物館へは直進。黙々と歩くのみ。

 

私の記憶では国立博物館へ来るのは、琳派展以来、、、調べたら2015年でした。

約9年ぶりです。

入場入り口から入ると、パーっと広がるお庭

 

重要文化財指定の明治古都館(本館)

 

雪舟はこちら「平成知新館」

 

 

わりと重いイメージのある博物館ですが、広いお庭は本当に素晴らしいですね!

心配したほど混むこともなく、思いのほかゆったりと鑑賞できました。

私の観たかった達磨も観ることができたし、1時間30分ほどかけて全体を回りました。

 

ネタバレ(というのでしょうか、この場合)になるのでためらいがちに少し紹介すると。

館では3階から1階まで順路があり、最初にエレベータで3階で上がります。
そこからスタートです。

3階に雪舟作品が勢揃いしています。
国宝6点も全て観られます。

2階からは、雪舟以外の有名な画家たちによる作品が観られます。

今回のタイトル「雪舟伝説」とはどういう意味だろう?
みんなの憧れ、みんなのお手本、となっていて、等伯、応挙、光琳など有名画家の名前が添えてあるので、どういう展示なんだろう?
と思っていましたが、謎はすべて解けた!

これ以上はネタバレなのでやめておきます。

雪舟の作品の感想としては・・・まず500年以上も昔の作品の保存状態の良さに驚きます。

これは、墨と和紙の強さによるものでしょうか。

とはいえ、やはりいつも同じ、くらーい室内でガラス越しに見る作品は、ちょっと物足りない感覚があります。

先述したジョー・プライス氏も、日本の作品鑑賞の仕方については「もったいない」「作品の良さは、自然光の中でこそ輝く」とおっしゃっていたようです。

アートとの物理的な距離感=日本人のアートに関する興味の距離感
比例しているような気がしてなりません。

そんなことは置いておいて。

 

絵を鑑賞したあとはミュージアムショップが楽しみですね。

な、なんと。

私の大好きな尾形光琳の虎が博物館のキャラクター「トラりん」になっているではありませんか。

ミーハー心が爆誕し、トラりんのグッズをゲット!!

 

これこそ、大人のパリピ。

ワーッと賑やかな赤い炎のパリピに比べ、クールな青い炎。
静かなるパリピと言えましょう。

 

先手必勝、早めに行動したのがよかったです。

さて、ぐずぐずしてはいられません、大阪へ戻ります。

明日の「後編」へ続く〜

 

雪舟展、気になった方は、下のリンクからどうぞ。

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それぞれ↓クリックするとそのページが開きます。

↓京都国立博物館のホームページ
・京都国立博物館「雪舟伝説展」

↓雪舟についての記事2つ
・水墨画家・雪舟について|有名な代表作品とその生涯を紹介します

・雪舟の代表作品(国宝6点)を一挙に紹介・解説

(雪)

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