目に青葉と花粉が心地よい刺激のゴールデンウィーク、行って参りました。
京都へ!
(滞在時間およそ3時間)
グズついた寒い日の翌日、スカッと晴れて雪舟日和。
先に雪舟展に行かれたKさんの情報をもとに、慎重かつ計画的に行動しました。
Kさん情報−
京阪電車で平日に行ったのですが、北浜駅から乗った時点ですでに座れなかった
これは恐ろしい、「北浜」の前は京阪始発駅の「淀屋橋」です。
たった1駅前の淀屋橋からすでにめちゃめちゃ乗っていたとは。
しかし、Kさんの乗った時間を聞くのを忘れた。
そこで私は京橋から乗る予定だったところ、天満橋に変更しました。
1駅だけかい、と言うなかれ。
私の計算通り、天満橋の椅子取りゲームには勝ち、七条までらくらく座って行けたのです。
京橋からはドッと乗ってきましたからね。
フー!!危ないところでした。
しかも私の乗った特急の1番前の車両は女性専用車両でした。
京阪電車の乗客イコール全員京都へ行くように感じてしまう私です。
全員雪舟目当てやったらどうしよう。
めっちゃ混むやん、若冲のときみたいになったらどうしよ!
(※京都国立近代美術館で開催された「伊藤若冲と江戸絵画展」です。
そりゃあもうものすごい人でした。
ロープが引かれてちょっとずつの歩みでちまちま見ました。
日本絵画のコレクターとして有名なジョー・プライス氏のコレクション展で、いつだったか調べると2006年。
18年も前のことだったのですね)
しかし、冷静にまわりを見ないふりしながら心の目で観察すると、どうやら若いギャルが多めです。
「ゴールデンウィーク、雪舟、行かへん?」
「あー、気になっててーん、行っとこー♪」
という人々にはとても見えません。
彼らが向かうのは、祇園四条の抹茶パフェ、もしくは出町柳の豆大福に違いありません。
楽しいお年頃、人の多いところに磁石のように引き寄せられる陽気なパーティピープルなのです。
私はちょっと安堵しました。
特急は速い。
私は持ってきた便箋に手紙を書き始めました。
文通仲間のH宛です。
2枚くらい書いたころ七条に到着し、下車すると、案の定パリピは1人も下車してきません。
彼らの求める京都の中心は、7ではない、5でもなく4なのである!
行き過ぎる特急を見ると、2階のあるやつでした。
中は皆4(祇園四条)または3(三条)へ向かう人々、パリピに違いありません。
私は7(七条駅)で降りた素朴な人々と共に駅を出ました。
道を行く人を観察しますが、やはりパリピは1人もいないようです。
それもそのはず、この先のパーティー会場は国立博物館と、三十三間堂しかありません。
どちらも騒げないし、写真も飲食も禁止です。
私は静かな同志たちと同じ方向へ歩いていきました。
京都国立博物館へは直進。黙々と歩くのみ。
私の記憶では国立博物館へ来るのは、琳派展以来、、、調べたら2015年でした。
約9年ぶりです。
わりと重いイメージのある博物館ですが、広いお庭は本当に素晴らしいですね!
心配したほど混むこともなく、思いのほかゆったりと鑑賞できました。
私の観たかった達磨も観ることができたし、1時間30分ほどかけて全体を回りました。
ネタバレ(というのでしょうか、この場合)になるのでためらいがちに少し紹介すると。
館では3階から1階まで順路があり、最初にエレベータで3階で上がります。
そこからスタートです。
3階に雪舟作品が勢揃いしています。
国宝6点も全て観られます。
2階からは、雪舟以外の有名な画家たちによる作品が観られます。
今回のタイトル「雪舟伝説」とはどういう意味だろう?
みんなの憧れ、みんなのお手本、となっていて、等伯、応挙、光琳など有名画家の名前が添えてあるので、どういう展示なんだろう?
と思っていましたが、謎はすべて解けた!
これ以上はネタバレなのでやめておきます。
雪舟の作品の感想としては・・・まず500年以上も昔の作品の保存状態の良さに驚きます。
これは、墨と和紙の強さによるものでしょうか。
とはいえ、やはりいつも同じ、くらーい室内でガラス越しに見る作品は、ちょっと物足りない感覚があります。
先述したジョー・プライス氏も、日本の作品鑑賞の仕方については「もったいない」「作品の良さは、自然光の中でこそ輝く」とおっしゃっていたようです。
アートとの物理的な距離感=日本人のアートに関する興味の距離感
比例しているような気がしてなりません。
そんなことは置いておいて。
絵を鑑賞したあとはミュージアムショップが楽しみですね。
な、なんと。
私の大好きな尾形光琳の虎が博物館のキャラクター「トラりん」になっているではありませんか。
ミーハー心が爆誕し、トラりんのグッズをゲット!!
これこそ、大人のパリピ。
ワーッと賑やかな赤い炎のパリピに比べ、クールな青い炎。
静かなるパリピと言えましょう。
先手必勝、早めに行動したのがよかったです。
さて、ぐずぐずしてはいられません、大阪へ戻ります。
明日の「後編」へ続く〜
雪舟展、気になった方は、下のリンクからどうぞ。
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それぞれ↓クリックするとそのページが開きます。
↓京都国立博物館のホームページ
・京都国立博物館「雪舟伝説展」
↓雪舟についての記事2つ
・水墨画家・雪舟について|有名な代表作品とその生涯を紹介します
(雪)