ガタガタ、ガタガタ

今まで1度も確認したことなどなかった。

正月、盆以外いつでも開いている、休まない店だったのに、こんな日に限って・・・・・。

近所の花屋のことだ。

その日私は、ベルギーマムを2鉢手に入れるつもりでいた。

自転車には載らないだろうと思い、初めて台車(キャリー)押して、かの店まで行った。

片道15分足らずとはいっても、デパートの中を歩くような訳にはいかない。

道路はアスファルトでも歩道はブロック敷き、ガタガタガタガタ・・・。

その振動が手に伝わって肩まで届く。

つまり上半身をずっと小刻みに揺さぶられた状態で歩いて行った。

やっと花屋が見えたが、近づくにつれて(??)と思うようになった。

いつもなら道路脇まで並べている花が無い。

休み?

もしかして?

エーッ、なんでこんな日に限って!と言いたい。

けれども花屋のオッチャンもオネエサンもいないのだ。

ガタガタガタガタ・・・、行ったら、帰るの当たり前。

それに手ブラで帰る虚しさよ。

あ〜〜こういう日もあるんだ。

もう2度と台車を押して花屋へは行かないゾ。

さらにこの日は寒かった。

まさか木枯らし第1号?と言いたくなるような突風が、私の帽子をさらって行こうとする。

明日当たり、全身がガタガタ病?に冒されていることはないワなあ。

なんか「テラとムン」の世界に迷い込んだ気分で、ようやくわが家に辿り着いた。

(玉麗)

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