わが家の一員風太が亡くなって、半年経った。
風太のことを書こうとすると鼻がつまり、文字がかすむ。
それでも6カ月は気持ちの整理の区切りになったのかもしれない。やっとぬいるぐみを作る気になった。
実は材料はとうに揃えてあった。でも出来なかった。
たぶん正しい作り方からは少々はずれていると思うが、型紙から自作である。
出来上がったぬいぐるみを手に取って、娘が頬ずりして喜んでくれた。それで充分だ。
試作品ではあるが、心がこもっている。
風太の写真の前で手縫いしたので、風太がもぐり込んだのかもしれない。
(玉麗)