2月の節分にむけて・・・次の手本は「お福さんの豆まき」です。梅も一緒に描きました。
ところで、お福さん、とごく普通に言っていますが、お福さんとは誰?一体何者なのか?調べてみました。
「お福」とは。(以下、青文字の部分は、ウィキペディアから引用)
別名「おかめ」。古くから存在する日本の面(仮面)のひとつである。丸顔、鼻が低く、額は広く、頬が丸く豊かに張り出した特徴をもつ女性の仮面であり、同様の特徴をもつ女性の顔についてもそう呼ぶ。「お亀(おかめ)」とも書き、「お多福(おたふく)」、文楽人形では「お福(おふく)」、狂言面では「乙御前(おとごぜ)」、あるいは「乙(おと)」ともいう。
そういえば、「おかめ」「おたふく」という言葉も聞きますね。元は仮面のことだったのですね。
この滑稽な面の起源は、日本神話の女性、日本最古の踊り子であるアメノウズメであるとされる。アメノウズメは、7世紀の律令制下の神祇官に属し神楽などを行った女官、猿女君の始祖である。
あまり馴染みのないキーワードがてんこもりですが、説明文としてそのまま載せました。日本の伝統芸能の中での「お福」の役割は、決して美人ではないれど愛嬌がありユーモラスな、観る人に笑いを誘うキャラクターであるということでしょうか。この他にも専門用語が続いたので、私なりの「お福さん」の解釈です。
「おたふく」という名称は、狂言面の「乙」(乙御前)の「オト」乙の転訛ともいわれる。ほかにも「福が多い」という説と、頬が丸くふくらんだ様から魚の「フク」(河豚:ふぐ)が元という説もある。
本来古代において、太った福々しい体躯の女性は災厄の魔よけになると信じられ、ある種の「美人」をさしたとされている。
「福」という名のモデルの女性がいたというわけではなかったのですね。いずれにしても、「福」の字のとおり、幸せな良いイメージがありますね。
さて、作品のお福さん。お手本では着物の色は1枚目のように、墨に胡粉(白)をまぜたグレーです。でも、着物の色を好きに描いて下さい、ということで・・・
これが基本のグレー。これもシックな色だということで、人気でした。
ピンク(洋紅+胡粉)。この色がいちばん人気でした。ピンク色は、少し紫をプラスしたりしてそれぞれ工夫をして、みな微妙に違う色でした。
うす紫(紫+胡粉)。大人っぽいです。
意外に素敵だったのが緑青(ろくしょう)。若々しいイメージです。
これからお稽古の皆さん、何色の着物にしますか?お楽しみに!前回の招き猫に続き、楽しく描ける作品となりました。
それから、2016年の恵方は、「南南東」だそうです。