1月手本 白椿(講座)

1月の講座手本「花器入り白椿」。

彩色は、花芯の黄、濃黄、ガクの黄草のみです。白い椿を線で描く場合は、線の勢いを大切に、細すぎずベタッと黒くならないよう気をつけて下さい。リズムよく濃淡を意識するとイキイキとした線になります。

描く順番は、花→花のまわりの葉→つぼみ→枝→花器。花が主役ですので、主役の場所を決めるのが大切です。椿の葉の付き方は特徴的で、花との間に隙間無くくっつけるように描くのがポイントです。

花器は、陶器か竹製のものをイメージして、かすれや濃淡、にじみが出ると味わい深いものになります。全部黒く塗りつぶすのではなく、筆の腹を使い、少し白い部分を残すようにすると光った感じが表現できます。

シンプルな作品ですので、あまり手は加えず、最後にボカシで影をつけました。これだけで、ぐっと立体感が出ます。

今冬は暖かいので、椿はそろそろ、咲き始めているようですね。