新聞に出ている予報では本日37度。
そんなモンでは決してないと思った私は、リビングの温度計を直射日光の当たるベランダへ出して10分待った。
ウソだろう!
50度。
外気温は「百葉箱」と呼ばれる箱の中の温度計の数値をもって、示される。

今はどうか知らないが、中学校の庭にあった。
その日の当番が、決められた時間に見てグラフに書き込んで いたように記憶している。
暑い暑いと言っていたが、50度なんて考えてもみなかった。
直射日光の下での数値だから、基準にはならないと言われたらそれまでだが。
とは言え、カサもささず 、帽子もつけないで外でいたら、50度の熱にさらされていることに変わりはない。
50度に設定して電子レンジでチンすれば、ごはんはアツアツになる。
恐ろしいことになっている、ということを、世間一般の人は知っている のだろうか。
たぶん知らない。
私のように実験してみる酔狂な者は、そう多くはないはずだ。
時も時、地球温暖化で古代の虫が発生し、人間の内部に入って増殖するSF本を 読んでしまった。
エアコンの入った室内へ戻された温度計は、28.5度まで下がって、何事もなかった顔をしている。
午後には降ると、時々カサマークがつくが、風さえ吹いてこない ではないか。
(玉麗)