マルタンヤンマ、鮮やかなコバルトブルーの複眼(フランス人、トンボ学者マルタンの名にちなむ)、胸部はブルーとブラウンのボーダー柄、とても美しいトンボだ。『水辺の昆虫』の本を持っている。見るたびに“トンボのメガネは水色メガネ 青いお空を飛んだから”童謡の一節が浮かぶ。
今年はトンボが多いですと八尾の会員達が言っていた。川が近いところでは都市部でもトンボがいる。子供達が『トンボつかまえた!』と言っている。彼らの遊びはもうすでにセミ採りではない。
風太を連れて毎日散歩していた頃は、季節の移ろいを敏感に察知することが出来た。ベランダにいては、私の目がトンボをとらえることは出来ないし、チョウのようにわが家の花達の蜜を吸いに来ることもない。トンボを見ずに秋が終わる年もある。
ホオズキにトンボをとまらせよう。その絵をチラッと見た人が言った。『ホオズキ描きたいねェ、カマキリもおるよ』ン?カマキリはおらん、糸トンボ!顔が、マア、似てなくもないけど・・・・・。
(玉麗)