昨年ゲットしたシュレッダーは、歯が縦横無尽に働き、紙を細かく裁断するのがウリです。次々と書類をのみこんでくれます。ところが、ある日、作業開始数分で突然ピタッと動かなくなってしまいました。
どうやら、早くすませようと次々紙を入れつづけ、下にあるゴミ箱のことをすっかり忘れてしまっていたようです。裁断されて積もり積もった紙たちがかき氷のごとく高くつみあがり、下から歯を押しあげ、つまってしまったのです。
あわててゴミ箱を空にし、カッターで上から歯の紙をほじくりますが、もはやそんなレベルではなさそうです。困った・・・・・
よし、意を決して解体です。蝶番のオーソリティ、自称理数系の私はシュレッダー君の手術に踏み切りました。
シュレッダー内部。スタイリッシュなビジュアルから一転、いかめしい姿にたじろぎます。
道具を揃え、いざ、オペです。
解体する際には、ぬかりなくもとの姿を画像におさめておきます。そうするとまた元に戻すときにすごく助かるのです。
メス。(カッター)
ピンセットで地道に粉々になった紙を取り除きます。
紙・・・というのは、弱いようで実に強靭であり、掃除機で紙くずを吸い取り、取り除くを繰り返しオペはそろそろ1時間ほどに。
何度もくじけそうになりました。これで作動しなければこの子はもう終わりだ。いや、それでよいのか?そもそもタテヨコ、そこまで細かい裁断は必要なのか?
機械が便利に複雑になればなるほど、壊れるのも早く、個人の手にはおえないレベルのトラブルが発生しやすくなる。修理台は高く、それなら新しいものを購入した方が・・・と店員まですすめてくる始末。
機械はもっとシンプルなつくりでよいのでは?うつりが悪くなると手でバン!と叩けば不思議となおったかつてのテレビのように、人も機械もおおらかな時代がなつかしい・・・
そんなことを考えながらひたすらオペは続く。
おおかた除去できました。さあこれでダメならあきらめます。フタをしてネジをまた元のように閉め直しました。
祈るようにスイッチを入れ、優しく紙をセットすると・・・・・
ヴィーーーン、ガガガガガ!レディガガ!!
紙を元気にかみくだき、のみこんでいきます。
やった!ブラックジャック!オペは成功です!
トラブルは痛いことですが、これで経験値をまた1つあげたと思えば自称エンジニアの私も誇らしい気分です。
おかげさまで順調に作業はすすみ、大量の書類が粉砕されました!ありがとう、シュレッダー君。私もがんばったが君もがんばったね。
残ったなぞのネジひとつは、この際気にしないことにします。
アッチョンブリケ。