11月手本 三番叟(さんばそう)

はやいもので、暦は11月となりました。しばらく鳥が続いた手本ですが、年末は来年の干支をいろいろ描きたいと思います。

2016年の干支は、サル。干支の絵は毎年、ご自身やご家族の干支である、または知り合いの方にプレゼントする、ということで数枚描く方も多いです。なかでもサルは特に人気が高いです。

おサルさんの絵が続きますが、トップバッターは、「三番叟(さんばそう)」です。三番叟とは、日本の伝統芸能である舞踊の演目のひとつであり、古くは、五穀豊穣を願って田植えの時期に踊った「田楽(でんがく)」が、ベースとなっているそうです。簡単にいうと、めでたいお祝いのときに舞う踊りであったようです。

もちろん、人間が舞うのですが、この手本では来年の干支のサルが代わりに踊っている構図です。右手には、小道具である鈴。左に持つ梅はお正月用ということで、玉麗が創作して持たせたものです。

衣装について、着物の柄は鳥の羽を模したものであると思われます。昔、鳥の羽をつけた羽織ものを着て、こどもが舞うことがあったようです。

もっと詳しく知りたい方は、「三番叟」で調べてみて下さいね。

次回はいよいよ年賀状です。またおサルが登場しますので、どうぞお楽しみに。