インターネットでの明日の天気予報は「大阪快晴、38度」である。
新聞では37度となっていた。
いずれにしても、人間の正常な体温をはるかに超えている。
それは取りも直さず、ひとが健康な生活を営むことのできる環境ではないことを指す。
にもかかわらず、少年野球チームが炎天下で練習し、営業マンは日傘もささず外を歩いている。
毎日少しずつ暑くなって38度に達しているからだろうか。
それではもっと暑くなって40度を超しても、大丈夫なンだろうか。
人間は、何度まで耐えることができるのだろうと、夏になるたび考える。
部屋の中は割合ヒンヤリ(外に比べて)している。
スダレを掛け、厚手の遮光カーテン、ブラインドなどを使って陽の光を遮っているからだ。
扉を開けると熱風が吹き込んでくる。
ひょっとして、赤道直下ってこんな状況なのか。
アゲハが毎日羽化し、2頭、5頭と飛んで行く。
射られるような光の中、放つ時、娘は呪文を唱える。
「元気で、精一杯生きるねんで」
そう言っているはずだ。
(玉麗)