短冊手本「鉄線(テッセン)」です。
テッセンは水墨画ではおなじみの題材。墨一色でも色をつけても、それぞれに味わいがあります。とてもクールでキリッとした魅力の花です。
紫、白、ピンクなどいくつか種類がありますが、私の印象が強いのはこの古代紫です。クレマチスともいいますが、そちらは花が大きめで、もともと日本の品種である純粋なテッセンを見かけることはほぼありません。
葉は3枚1組で、細いツルが頼りなげですが実はとても強いそうです。「鉄線」という名前の由来も、茎が鉄のように硬く丈夫なことからだそうです。
花の運筆はちょっとコツがいるので難しいですが、きれいにキマると非常に見栄えのする作品になります。
描き方は、動画がありますので参考にして下さい。→ 墨絵3分ムービー:鉄線
貴婦人と呼ぶにふさわしい凛々しい美しさが素敵です。