展覧会会場の抽選で千里まで行った。その帰り、虫捕りを予定していた。
12月16日(土)、17日(日)、18日(月)の会場費を支払い、3日間確約出来た。
服部緑地のパーキングに車をとめる。帰りは大量の虫達がこの車に乗るのかなんて、ちょとゾゾッとしながらも、カエル達のためにいざ!
ところが、そうそういるもンではないのです、虫は。
風がよく吹いて涼しいので蚊は少なかったが、そのうち痒いと思った指の付け根がプックリ腫れ上がったり、木の根っこに足をとられたり・・・。
あちこち木の枝でつついてみるが、いっかな虫は出てこない。少し湿った所を探していたら、ア、動くものがいる。ソレッと掘る。ギャーッ!大きなミミズがハネている。
アカン、この辺はおらん、あきらめて帰ろうとすると、娘が、ホラと指さす。雀が一斉に飛び上がって横の木へ。オーッあそこに虫がいる!
雀の数はきっと100羽くらいと思ったら、その草むらから次の集団も飛び上がった。300はいた。
いや雀は水先案内人。あの草の中にきっと大量の虫達がいるンだ。
私達は草をかき分け、スコップで腐葉土を掘る。
いた。
小さな黒いゴミムシ属が。しかし速い。私の目には一瞬の出来事で、すぐ石ころの下に隠れてしまう。
横からコオロギが跳び上がった。待て!と言っても無理だワ。第一、あの大きさじゃカエルの方がかじられてしまう。
テンヤワンヤの数十分。雀達は、あーあ、私達の猟場が荒らされる。と思いながら見ていたンだろうが、そのうちみんなで飛び去った。
私達もしゃがんでいるのに疲れて帰路についた。
(玉麗)