五感(見る・聴く・味わう・触れる・嗅ぐ)の中で、失ったら一番困るのは何かと話題になったことがある。そこにいた全員が「目」だと言った。
その「目」が今不自由になった。全く見えない訳ではなく、ブログの原稿も書けるし、教室で添削もしている。けれども細かい所がさっぱり見えない。
そうだアレがあったとクローゼットをゴソゴソして、4年前に手に入れたルーペを探し出した。
4年前と言えば白内障手術の前、やはり見えなくて、これのお世話になっていた。なんだ、結局もとに戻ってしまったのか。
時々バチッと見える時がある。つまり機能自体がダメになったのではなく、アレルギーとドライアイのせいで、目の表面に膜がかかる(目ヤニ)。その膜が何かの拍子に取れた時、バッチリ見えるのだ。
しかし一瞬か二瞬の間のことで、長続きはしない。眼科では涙を出す目薬等を処方してくれるが、なかなか効果のほどは現れない。
電気スタンドが接触が悪くなったのか、点いたと思ったらすぐ消える。少し前までは夜中ずっとお世話になった。経年疲労であろう。少しばかり躊躇ったが、捨てることにした。
私の目は点かないからといって、ポイする訳にもいかず、今の医学では取り替えもままならない。困ったことだと思いながら、不自由をかかえて生活している。
(玉麗)