(9月8日木曜日)
北と東が開いている部屋で原稿を書いている。今夜は何とマア涼しいことよ。悪口の限りを尽くしたからでもあるまいに、ザアーッと雨が振り、風型になったら風が吹いてきた。これはまさしく秋を告げる風。
6月22日に今期初めてクーラーをかけて以来、ずーっと昼も夜もぶっ通し。休むヒマなく動いていたものを今夕止めた。虫の声がひときわ高く聞こえる。彼らもこの涼風を待ちこがれていたに違いない。娘が言うには、昨年の9月8日”窓を開けていたら肌寒い”とブログに書き込まれていたそうな。
この夏は終わらないのじゃないかとさえ思わせる暑さであった。台風が去ってもすぐ秋になる訳ではない。暑さはブリ返し、また次の台風が来て少し涼しくなる。そうやって少しずつ季節は移って行く。
いなかの寺(円光寺)から用があって電話がかかってきた。昼頃だったからまだむし暑かった。住職は、“暑いですなあ、いつまでも・・・・”と嘆息気味であったが、今頃は故郷の町にも爽やかな風が吹いていることだろう。
北側の窓のレースカーテンが風に揺れている。瞼が重くなってきた。久しぶりでよく眠れそうだ。
(玉麗)