いつもこのタイトルで31日の原稿を書いていると娘が言う。
だからこれからも8月31日は「八月尽」で、とも言った。
“尽”はつきること。八月尽は、八月が終わる意味。このキッパリとした言葉が好きである。二月尽も然り。
2月と8月は特に“尽”の意味合いが濃い。寒い季節がようやく終わる、梅の花が明日はほころぶか、とのポッとした期待が込められている、二月尽。
八月尽の方は、厳しい暑さをバッサリ断ち切ってくれるサムライを彷彿させる。やや衰えをみせてきた炎帝に向かって放つ”ジーン!!”は、正面から鋭く突き刺さる言葉の剣だ。
さて、ワタクシは、
『八月尽 娘の居ぬ夜に ファッションショー』
なんて・・・・
8月が終われば当然9月。街にはオータムカラーが溢れ、おしゃれ心をくすぐってくれる。
8月の不意の出費で軽くなったサイフを思うと、ステキなジャケットがあっても手出しが出来ないけれど、エエーーイッ せめてちょっと上等のハンカチーフをフンパツして、ボルドー色に染まるとしようか。
(玉麗)