「人はそれぞれの人生の残日計を持っている。人生80年として、生まれてから死ぬまでの計2万9220日を、1日1日減らしながら生きている」
私の文章ではない。
ある日の新聞で読んだものだ。
今は人生100年と言われる時代、残日計の数字は格段に増えたことになる。
文章は続く。
「幸か不幸か残日計に刻まれた時間を知る術はなく、命あるものに約束された明日はない」
残日計は無情なのだ。
今年もあと3週間あまり。
カレンダーには「検査」の文字の入った紙が2枚貼り付けられている。
私が今しなければならないことは、この2ツ。
後のこまごましたことは、片目をつぶってやり過ごそうとは思っている。
特別教室が無事終わったこと。
Kさんの絵が完成して送り届けたこと。
これが今年下半期の大きな仕事であった。
ともかく終わったんだ、と安堵している。
娘はまだ色々と忙しい。
ネット上のこと。
事務仕事。
年賀状作り。
私が不調で、いつもは早く出来上がっているものが先送りになってしまった。
その分、娘の仕事が年末に集中してしまった。
もう少しがんばってな、とここで書いておこう。
地球は回り、残日計の数は少なくなってゆく。
今過ごしているこの一瞬を大切に、大切に。
そうは思えどいざ年末、何と気忙しく落ち着かないことよ。
(玉麗)