私が早とちりだったのかもしれない。けれどもグッタリした風太を見てパニくらない方が変ではないか。朝ごはんを食べない、フラフラしているのを抱っこすると力なく目を閉じた。
フロに入れよう、きっと循環が良くなって元気になる。娘が風太を抱いてお湯につかった。鮎ならきっと食べる。昨日の鮎は冷凍してある。すぐ焼いた。鮎とヨーグルトを食べた。少し元気になった気がする。
その後、私達は仕事で忙しかったが、交替で目を離すことはなく、少しずつ食べるものを与えた。おかゆにかつおぶしを混ぜたの、ボーロ、食パンを細く切ってカリカリに焼いたもの、頂きものの桃にむしゃぶりついた・・・。
何が功を奏したのかはわからない。夕方シャワーをしてやるとウンチをした。後ろ足で砂かけ動作もしているではないか!娘の顔をペロペロ、ペロペロ。“僕は元気だからネ”と言っているようだ。
体のこわばりが一気に溶けるぐらい、ほっとした。もうすぐ15歳の誕生日がやってくる。
(玉麗)