子どもの頃のことです。引っ越しをした新居に前の学校の友達が遊びに来て、そろそろ帰る時刻になりました。寂しい瞬間です!ちなみに、その場に残るものと去るものでは、どちらが寂しいのか?圧倒的に、残る方が寂しいと私は思うのですがどうでしょうか。
友達を引き止めたい私は見送りに出ず、自分の部屋の押し入れにとじこもって、「帰ったらイヤだ」を行動で示しました。
結果は・・・なんと私の勝利でした。友達はその夜わが家に泊まることとなり、時間稼ぎに成功したのです。「左様ならば」と割り切ることのできない子ども時代の思い出です。
ところが子ども時代にとどまらず、私は今でも友達によくその手を使います。さすがに押し入れにはとじこもりませんが、帰りの電車が違ってもかなり近くまで一緒に行ったり、逆に付き合わせたり、遠回りしたり。わがままだとは知りつつ、離れ難いのです。
付き合わされる方は大迷惑かもしれません。
(雪)