とりあえず大神神社を目指して、ここまでやって来た私です。
家を出発する時から登山を考えていたわけではないのです。
「狭井(さい)神社」へ向かうと、なんとそこが、御神体である三輪山野登拝口となる場所でした。
噂には聞いていました、ハイキング気分でいるとえらい目にあうと。
10分おきくらいに、神社の方が「初めての方こちらへどうぞ〜」と声をあげて、三輪山への登拝が初めてという方に説明をされています。
三輪山の入山方法です。
・狭井神社に入山受付口があり、300円を支払います。
・入山用紙に名前・住所・電話番号・入山時刻などを記入し、「三輪山参拝証」の襷(たすき)と案内図をもらいます。
・襷(たすき)と入山用紙は下山した時に、またお返しします。
それで、完了。
神社へお参りしてからチラリと説明を受けている人々を見ると、ちゃんと登山にふさわしい格好をした人ばかりです。
一方私は、ウールのセーターにウールのコート。
スニーカーにジーンズですが、エコバッグを肩から下げています。
何この格好。
かろうじて、いつものショルダーポーチではなく今日に限ってウエストポーチに変えていたのは、何か予感があったのでしょうか。
とはいえ、元々はカフェでモーニングをするためのリラックスしたビジュアルなのです。
昨日の雨で足元はぬかるんでいるだろう。(危険)
さすがにエコバッグはないだろう。(失礼)
そう思った私は、鳥居をくぐって(また参ります)と潔く戻りかけていたのですが、突如くるっと踵を返し、一礼して鳥居をまたくぐり、気づくといつの間にか申し込みをしていました。
神社に限らずよく、どこかへ出かけ用としていたのに急に用事ができたり、天気が悪くなったり、行く気がなくなったりなどなどで、キャンセルになることがある。
そのような時は「これは行くなということだ」という話を聞きます。
特に神社では、いかなる理由でもそこへ行き着けない場合、それは「神様に呼ばれていないのだ」、という都市伝説が。
この時の私は、まさにその逆です。
蛇神様は私のエコバッグをお許しくださったのか。
さて、ここへ到着してから何度目かの「初めての方〜」の説明を受けて、私はすっかりお参りする気満々です。
お参り、すなわち入山です。
頂いた案内図には、入山心得・禁止事項・所要時間が記されています。
心得の1番目には、
一、三輪山は神体山です。敬虔な気持ちでの登拝を願います。
と、あります。
禁止事項には、
一、火気の使用禁止。
一、撮影・スケッチ禁止。
一、水分補給以外の飲食禁止。
一、お供物は持ち帰る。
一、山中の草木・土・石を採取しない。
一、自然を改変する行為(石を積むなど)はしない。
など・・と、あります。
所要時間には、
往復の所要時間は約2〜3時間。
登り下りの行程は約4km。
最終下山時刻は午後3時。
となっていました。
厳しい文言は、三輪山が御神体であることを強く伝えています。
守らねば!
自然に対しては真面目な私は、屈伸運動をして足首をよくほぐしておきました。
転ばないようにしないと。
山中にはトイレはありませんので、念の為行っておきましょう。
そうそう、水を売っているので買いました。
入山前には登拝口で、御幣(ごへい:お祓いの時に使う白い紙のようなものがついた棒)を手に取り、自分でお祓いをします。
御弊を手にしたのも自分で自分にお祓いをするのも、人生で初めてのことですね。
エコバックが吉と出るか凶と出るか。
それでは、登ります!
つづく
(雪)

