バーゲンと事件

バーゲンの季節である。
身につけるものだけでなくシャンプーなどの日用品も安くなるので、半年分くらいまとめて買ったりする。

デパートへとなれば、梅田まで行かなくてはならない。

バス停で向こうから来る人が、私の方を見ていた。
ア、誰かに似ているような・・・と思っていたら、1.5メートルぐらいに近づいてやっと判明。
目が良くない上にマスク姿では、むべなるかなである。

このマンションの住人であったが、近くのマンションへ引っ越ししたTさんであった。
すぐ近くと言ってもなかなかお目にかかることはない。
奥さんとは1週間ほど前お会いした。

「やっぱり元の所が懐かしいですワ、今は顔見知りもいないのでほとんど自宅から出ませんねン」
「でもネ、少しずつ変わってきてますよ。ひところのように、みんなで何かするってことがほとんどありませんよ」

Tさん、もう1人のTさん、Hさん・・・・このマンションを『何か面白いことないか精神』で盛り上げてくれた人達がいなくなって、火が消えた感じがする。
それだけではなく、ギスギスしたものが時として顔を出す。
あまり嬉しいことではない。

Tさんとは梅田まで一緒であったが、下車して右と左に行き先が分かれた。
この次お目にかかれるのはいつのことやら。

11時頃阪神へ着いた私は、まず腹ごしらえにカフェモロゾフへ。
この店のサンドウィッチは逸品であった。

窓際の席からはビルの外側に植えられたグリーンが見える。
阪神は改装した時、店内をグリーンでいっぱいにした。
外側にも設置して、細い通路を付け、世話ができるようにしていた。
素晴らしいことだ。

ビルの屋上グリーン作戦の話が一時あったように思うが、一向にその気配はない。
大阪の暑い夏が、少しはマシになるような気もするが、水も必要になる。
難しい問題ではある。

そんなことを考えながらゆっくりランチを終え、目的のものを手に入れて帰ってきた。
夕刊に大きく見出し、驚愕の事件が、勃発していた。

(玉麗)

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