「あーー楽しかった!」が聞きたくて

人の世は「緩急(かんきゅう)」あってこそ、と昔のエライ人が言ったかどうか、はともかくとして、慌ただしく動き回る日常とゆっくり趣味を楽しむ時間とは、ほどほどに組み合わせてこそ人生を有意義に過ごしていると言えるのではないか。

退屈な日々を過ごしている人は。同好の志の集まる所へ出かけて行って、楽しい刺激を味わう。
逆もまた真なりである。

ヘルペスが流行しているのだろうか。
私は昨年末から1月にかけて4週間ほどひどい目にあった。

つい先日の教室で会員が、今ヘルペスが出ていてもう痛くて・・・と顔を曇らせていた。

そして今日また3カ月ほど休んでいた人が久しぶりでやってきて、「ヘルペスが顔にできて・・マスクしているからいいですけど、ひどいもンです」と嘆いていた。

その彼が今日の絵を描き終えて言った言葉、
「あーー楽しかった!! 久しぶりで楽しい時間を過ごしました」

なんという嬉しい感想であったろうか。

私達はそう思って頂けることを心から願って、会員達と接している。
Aさんはこのところ仕事がキツく、腕を痛め転職したと言っていた。

「急」(きゅう)の日常を懸命に過ごした彼が、やっとのことで休日を取り玉麗会へ足を向けてくれたこと、とても嬉しく心込めて添削に励んでいた娘。

そしてAさんのヘルペスの話に、同病者として耳をかたむけた私。
痛いし痒いし発熱もあったけれど、今では笑って話ができる。

「緩(かん)」の場としての玉麗会。
別の人にとっては「急」であるかもしれないけれど、いずれにしても和やかで楽しい、ほっとする2時間を提供したいと、心砕いている私達です。

(玉麗)

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