その日気温は10度であったが、陽の光があふれ、天つ宮の神々のご機嫌も麗しゅう。
主祭神 道真公が、雲間から下界の梅を愛でておられるような陽気が、満ち満ちていた。
道真公が九州に伺われる折、伯母の覚寿尼に別れを告げるため立ち寄った尼寺の界隈を、黄色く染めていたという菜の花。
野性種かそれとも栽培されていたものなのか、千年の昔に思いを馳せながら、私達は菜の花を描いた。
娘が描いておいたおひなさまの両側にズラリと貼ると、あたり一面菜の花色が広がり、右に貼られた「牛と梅の図」と共に、春を招き寄せるかのような佇まいになった。
私達一同はその前で記念撮影をし、パワースポットを手の内に納めるように各々のケータイのシャッターを押した。
なにしろ学問・芸術の神様にお目通りをした絵である。きっと見る人達にも良きことが起きるに違いない。
その日1日、心の中に菜の花畑が広がるのを感じてもらえると思う。
『道明寺天満宮の梅まつり』『菜の花まつり』、お出かけになりませんか?
(玉麗)
*道明寺天満宮の春の行事(2019年)*
※それぞれ詳しい内容については、【カッコ内】をクリックすると道明寺天満宮ホームページが開きます。
【梅まつり】
2月9日〜3月13日
梅園の拝観料:300円
【梅花まつり(例祭)】
2月25日午前10時
【河内の春ごと(菜種御供大祭)】
3月25日