先日友人Wさんに会いに行った時のことです。
駅までの道中で、面白いものを見つけました。
モクレンのガクです!
あ!と思った私はそれを拾ってすべすべの毛なみを楽しみ、Wさんに見せてやろうとポケットに入れました。
コンビニに寄ってまた駅に向かうとき、ふとポケットに手を入れるとガクがありません。
あれ?!どこへ行った?とキョロキョロ、足元を探していると、そこはコインパーキングでした。
「落とし物ですか?」
声の方を見るとオジサンがこちらを見ています。
「はい」
「何を落としたんですか?」
ここで、「モクレンのガクです」と言っても100%通じないだろうと思った私は思わず、
「花びらです、きれいな花の」
と答えました。
そしてすぐに、見知らぬ人間がキョロキョロしているのを見て困っているのだろう、と声をかけてくれるような親切なオジサンを巻き込んではいけないなと思いました。
「ポケットに入れてたんですが、どこかで落としたのかもしれません」
と言って私はすぐその場を歩み去ろうとしました。
「花・・・桜ですか?」
オジサンにニコニコと桜ですかと聞かれた私は
「いえ、違います・・ありがとうございます」
と言って、パーキングをあとにしました。
モクレンのガクは惜しかったけれど、親切なオジサンの言葉で私の心はさわやかになりました。
Wさんに会ってすぐに、さっきこんな親切な人に会った、と報告。
Wさんは、モクレンのガクを知りませんでしたが、
「それは・・・そのオジサンもいい人そうだけれど、オジサンにとっても良い出来事だったと思う」
なぜかと問うと
「だって、落とし物をした女の人がいて、その探しものが花びらです、なんて・・実は妖精さんかな?と思うよ、ファンタジー」
そんなことを言ってくれるWさんも、素敵な人ですね。
私は、すべすべの銀色の毛が生えているモクレンのガクについて、Wさんに説明をしました。
後日、また拾うことになるのですが。

(雪)

