車のスイッチを押すと、中央の画面に「リモコンの電池不足」と表示されました。
リモコン・・・・?とは何だ?
とっさにピンときませんでしたが、あ、カギのことか・・・
この車を購入して、来年の春で3年が経ちます。
その間、一度もリモコンの電池を交換したことはありません。
寿命は、およそ2年6カ月くらいのようです。
電池の種類もわからないので、仕事帰りに販売店に寄りました。
お店の人曰く、
「リモコンの電池は、マスターキーの分も同時に交換した方が良い」とのこと。
なぜなら、使っていなくても電池は消耗し続けているものだからだそうです。
常に同時に交換しておけば、いざという時にマスターキーも安心して使えます。
普段使用しているものは交換してもらえたので、同じ電池を買って自分で付け替えることにしました。
帰宅した。
・・・・・・(頭に浮かんでいる懸念)
さて!

懸念=これだ・・・・・・・・・
一文字に固く閉じ、テコでも動かん!という風情のリモコン。
日本には、釘を一切使わず木材をはめ込むだけで頑丈な建物を造り上げてしまう、世界に誇る宮大工さんたちの高い技術があります。
墨を入れる霧箱やお茶筒など、雅な器が力を込めずとも容易く開けられ、またパフンと閉めることができる、そんな、音や感触など五感でも楽しめるような優雅なひとときを提供してくれる器の数々。

なぜわざわざ道具を使わねば開けられない仕様・・・
人類が道具を使うようになり、文明は急速な発展を遂げました。
しかしそれは太古の昔のこと。
今、我々の道具として最も優秀なAIは、物質として存在すらしないのに、ハリウッド映画によればいずれ人類を滅ぼす計画すら静かに進行中とか。
それやったらAIが全部やってくれたらええんちゃうん!(私の中の男子小学生)

ひょっとして、10000歩くらい譲って、この銀色のプレートがドライバーの役割になるということでは?という甘い考えは、プレートのペラペラ加減とカギ本体の頑固な一文字具合を見てすぐに消し去りました。
やはりマイナスドライバーしかないのか。

見るがいい、自動車屋のおじさんですら、無理にこじ開けたに違いないこの無骨な痕跡を!

プロのおじさんだからこそあの程度で済んだのです。
これ以上は見ていられない有様になりそうなので、私は潔くドライバーを置きました。
大事な車のカギだって大事なものなのに。
自分以外の原因で傷をつけざるを得ない仕様になっていることが腹立たしい。
かかとに小さな穴を開けてヒモを通し、しれっと値札をつけている靴の次くらいに許せない出来事です。

結局、もう1度行くしかないのか・・・・・・・・・
(雪)

