世の中、マニュアル通りにいかないことが多いものです。
お菓子の包みなどは、「ココから開ける」という親切な印がついている場合が多く、玉麗先生などはほぼそれらを無視して、こじ開けるパワー型です。
最近は昔のような体力がなくなりましたが、部屋の模様替えが趣味で、帰宅すると本棚の位置が変わっている、タンスが移動している、などという、魔法使いの家みたいなことがよくありました。
へー意外、玉麗先生、細身なのにすごいバカヂカラなんですね!!
と思うのは性急で、もともとチカラ自体は強くありません。
わが家には、文字通りチカラを使うのではなく、「頭を使え!」という家訓があります。
屈強なローマ戦士には遠く及ばずとも、知恵や工夫・想像力を使えば多くのことは成し遂げられるのである。
という教えですね。
しかもそれらは完璧ではなくて構わない、結果オーライなのである!
というアバウトさも魅力です。
また、人や物をそのまま受け入れる素直さは大切なことですが、「普通や常識を疑え」というか「とりあえずやってみろ、やってみなわからんやろ」精神も、この家にいると培われるようです。
それら全てが合わさって、わが家の「チカラ技」と呼べる数々の伝説を生み出し、今日に至ります。
さてまた私の1人暮らしの頃の話です。
もう1つのエピソードをお話しします。
アシナガバチとの闘いほどのアクションストーリーではありませんので悪しからず・・・・
1人暮らしには、1人といえどあらゆる生活日用品が必要となります。
私も人に譲ってもらったりしながら、一通りの電化製品などを揃えることができました。
その中には、2合炊きの可愛らしい炊飯器がありました。
確か友達がくれたものです。
社会人1年目の1人暮らしなんてお金がありませんから、できるだけ自炊した方が良いに決まっているので、お米を買って炊いていたのだと思います。
ある時、炊き込みご飯を作ろうと思い、材料を揃えて炊飯器にセットしました。
1人用のレシピというのはなくて、たいてい2〜4人分の材料が記されています。
2合炊きなのだから2合分作ろう!と思い立った私は、よくわからない計算で2合分のお米とその他材料を炊飯器のなかにぶち込みました。
さー、あとはスイッチを押すだけです。
2合サイズの炊飯器は超シンプルな作りで、カチンと押すスイッチがあるだけ。
カチン
私はスイッチを下に押しました。
カタン
あれっスイッチが上に戻りました。
ちゃんと押せてなかったのでしょう。
カチン
再び押しました。
カタン
戻ってきます。
カチン
カタン
カチン
カタン
カチン
カタン
カチン!(私がキレた音です)
なんでやねん?!
一度フタを開けてみます。
私が炊飯器に入れたものは、炊き込みご飯を作るための材料。
2合炊きの容量に、2合のお米とどっさり材料を入れ水分もヒタヒタ、炊飯がまの内側には全く余裕がありません。
カタン というのは、「容量オーバーで無理です」という炊飯器の訴えだったのです。
なるほど、了解した。
・・・・・
私は、スタスタと道具箱の元へいき、ガムテープを取り出しました。
そして炊飯器のスイッチをもう一度
カチン
と押すと、下に押さえたままガムテープで
ガチン!
とスイッチを本体に貼り付けました。
これがわが家で培われたチカラ技の応用編です。
そんな無理やりテープで止めて、炊き込みご飯はできたのかって?
ちゃんと完成し、お腹いっぱい食べました。
結果オーライ
を体感した私のチカラ技実績です。
その後、その方法は私のレシピの1つになりました。
(雪)

