海のキリン

何日ぶりだろうか。

ベランダへの扉を開けると涼しい風が吹いてきた。

昨日から咲き出した原種の朝顔が、今日も2ツ開きかけている。

秋へのほんの手がかりを見たような気分になる。

久しぶりの雨が降った日「海のキリン」に会いに、大正区まで行った。

といってもそれが目的ではなく、食器棚を下見に。

IKEAの隣に東京インテリア家具がある。

6年ぐらい前に開業したとのことで、とにかく広い店内を歩き回り、ケータイには6,450歩と記録された。

しかし私が希望するデザインのものは無く、諦めるか妥協するかになった頃、ちょうどランチタイムで休憩することになった。

平日だからか人も少なく、カフェレストランはガランとしていた。

こんな感じ大好き、混んでいるところへは絶対に行かない主義の私と娘はおおいに喜んで、席につく。

さて食器棚の一番のネックは高さであることに、この日初めて気が付いた。

使いやすそうで、デザインも良い、日本製。

即決しそうなものなのに高さが2メートルある。

わが家は入居の際、ほとんどの箇所をリニューアルした。

そのころの食器棚は、幅はあっても高さは190ちょっと。

上部が空くので天袋を付けた。

壁面いっぱい有効利用するために。

ところが、30年を経た今家具でソレを行う方法が一般的になった。

ということを私は知らなかったのだ。

キッチンの広さによってあらゆる組み合わせが出来るようになっている。

しかし・・・・・背が高すぎる。

では193センチで収まる家具はないのかというと、あることはある。

しかし私の要望と一致しない。

観音開きと引き戸に大別される扉。

今使っているのが前者で、地震云々の昨今これではイカンだろうと引き戸に決定したのに、そのサイズではないと言う。

ここにはなくても別の所にあるかもしれない。

娘と私はそう結論づけた。

長い時間付き合って色々説明してくれた売り場のスタッフに丁寧にお礼を言い、その場を離れた。

「海のキリン」を初めて見た時、海の中に立つオブジェだと思った。

自信がないので口にはしなかったが、このキリンがひと目で好きになった。

湾岸をドライブした折の私の双眸は、キラキラと輝いていたはずだ。

遠い昔の記憶でしかないけれど。

(玉麗)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA