視界に時計が入ってこない。
雨の音がする。
夜は明けている。
5時半ぐらいか。
広い空間で寝るようになり、さらに2日おきにはベッドの位置を変えている昨今、目覚めの一瞬は自分がどこにいるのかわからない時がある。
ブラインドの隙間から陽光が入っている日は、次の瞬間で位置を確認できるが、今朝は暗い。
「ここはどこ?」状態。
そのように演出でもしない限り、こんな気分になるものではない。
私は今朝、何か特別なことが起きたような、新鮮な感覚を味わうことができた。
せっせと家具の並べ替えに専心し、疲れ果てた後のミラクルである。
時計が私の見える場所にないことも関連している、きっと。
現在の時間がわからないとほんの少し不安を覚えるヒトだ。
それ故、時計は各部屋に掛かっている。
リビングには卓上も含めると3ツあった。
が、音が気になって娘の部屋へ移動させた。
しかしやはり、ふと見ている。
その時計が在った場所を。
軽い(壁に掛けるため)、音がしない、文字盤が見やすい。
この条件のものがわが家には無いことに気がついた。
私の思考回路にはあちこちに時計があるはずだ。
そのひとつが消えたらまた掛けておかなければ、いつも何かが足りないと思ってしまう。
雨のおかげで気温は30度に下がっている。
こんな日は買い物日和だ。
足元さえ気にしなければ暑くない、人が少ない。
食材と折り畳み雨傘の調達に出かけよう。
雨の日は大嫌いであったが、そうでもないかと思えるようになってきた。
(玉麗)

