雨の日の言い訳 少々

服を手に入れたら、たとえそれがTシャツでバーゲンでも売れなかった残り物だとしても、何に合わせれば映えるか、試してみる。

上着は何色が良いか、パンツの色はどれが合うか。

服大好きなヒトにとってはとても重要な1人ファッションショー。

着て行く日の朝バタバタとっかえ引っ換えするなんて、おしゃれの風上にも置けないことだ。

と書く私は、子供の頃から次の日着る服を枕元に揃えて置いていたヒトだ。

首の少し詰まったTシャツが売れ残っていた。

バーゲンはもうとっくの昔に終わっているが、隅の方に50%引きと書かれて他の服と一緒にハンガーに並んでいた。

マダム服のコーナーにはこのように何の飾りもない白いTシャツは誰の目にも止まらないのであろう。

私にとってはラッキーであったが。

昨日は雨のおかげで涼しかったが、今日は昼過ぎから34度に戻るらしい。

昨日の朝のズブ濡れを思いだす。

子供が噴水の水を浴びてはしゃぐ様子を、その子のオバアチャンは目を細めて見守るが、自らも一緒にビショ濡れになることはない。

その時私は、雨が止んでいたから始めたことであって、ドシャ降りの中へ飛び出して行って、ヤブカラシと格闘した訳ではない。

私だってさすがに噴水の水を浴びてはしゃいだりはしない。

しかし、草を抜いていたら降ってきたのだ。

ドシャドシャと。

止めようかな〜と思ったところへ、かの住民が通りがかった。

その紳士は「ああ、雨が降る中ご苦労さまです」と一瞬思い、そのすぐ後でドシャ降りになった。

で、口に出たセリフは「どうしてこの雨の中を・・・」になってしまった。

私の答えが「陽が照ると暑いですからネ」。

ちょっとヤケ気味であるのもタイミングのなせる技。

紳士はすぐ立ち去らず、私に同情的な様子でほんの数秒立っていた。

その人も傘はさしていなかった。

きっとこの方は私のことをご存知なのだろう。

目が悪く、雨の中で、私はその方がどなたであるかわからなかった。

私はドシャ降りの日を選んで草取りするほどの酔狂人ではありません、とお伝えする機会があることを願っている。

そんなことを思いながら、白いTシャツに黒いシャツを羽織り、グレーかサンドベージュ、どちらかのパンツが合うか悩んでいる。

(玉麗)

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