リアルタイムで

毎年のことであるが、天神祭の次の日は眠たい。

花火が夜通しある訳ではない。

祭りに浮かれた騒ぎたがりが、近所で繰り広げるもう1ツの祭りで眠れなくなるためだ。

午後9時に終わる大花火の後は近くの公園で家族連れが花火をする。

マンションの敷地内をバイクで走り回るとんでもないヤツラもいる。

取り締まりも、本祭りの方で忙しいだろうから来てくれないかも、と諦めるしかない。

祭りなんぞどうでもよいバアサンにとってこの夜は、耳栓をして眠るしかないのだ。

 

ところが何気なくベランダへ出たら、アッ見える!

火の輪の上部だけだが、ビルの上空に一瞬浮かんで散った。

エーッ!?

今まで一部とて見えなかったのに、どうなってんの?

 

そのあとも、高く上がったのは半分以上も見えることがわかった。

エーッ?

エーッ?!

エ〜〜〜!!

 

打ち上げる場所が変わったンだろうか。

花火の火薬が強烈になったンかしらん、ともあれ、見える!!!

 

そのあと、ドンドンバチバチ音はすれど、一向に姿を現さない。

な〜〜んだ、1回きりだったンだと諦めて室内へ入った。

 

8時半ごろ、ひときわ大きな音がする。

懲りもせずまたベランダへ、手にはちゃんとスマホを握って。

スマホの扱いがよくわかっていないのに、これを友人に送ってあげようと思い、「送信する」ことを第一に考えていた。

ドーンバチバチと上がるたび、ほんの少し見える光の一部をパシャと撮っては送り、またセットしてパシャ、送る。

そんなことを20分間くらい続けていて、うわっ腰痛い、暑い、疲れる・・・・・

写しておいてから後で送れば良いものを!!

録画だってあったのに。

花火が終わってから気がついた。

 

送った画像には夜空に広がる煙、チョロと見える赤い火、まるでビルに火がついたようだった。

花火はどこへ行ったンだ?

 

翌日友人から、「努力賞」とメールが来た。

(玉麗)

 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA