おもしろ英雄列伝「いつがいい?」

私の苦手なタスクのひとつが「日程を決める」という作業です。

 

やる、となったらすぐやりたい。

さっさと決めればそれでおしまい。

こんな風に、自分の予定はカンタンなのですが・・・

 

予定を決めるといえば、いつも思い出すエピソードがあります。

私が建設会社の会社員だった20代前半の頃、となりの建築部にクールな部長がいて、建築部の後輩の女の子といつも「今日もシブイな」と噂しては楽しんでいました。

そんなある日、その後輩に「〇〇ちゃんのとこの部長やん、ご飯いきませんかって言ってみたら?!」とギャアギャア騒いで、ついに実行。

一体、どんなセリフで逆ナンパしたのか覚えていませんが、ある日ののんびりした午後に、建築部で部長が在席しているのを確認。

今だ、と後輩の元へ忍び寄りました。

2人で「いけるんちゃう?ダメもとで言ってみたら?!」と押し付け合いながら恐る恐る部長に話しかけると、寡黙で渋い建築部長はニコリともせず、(なぜか)ガタッ!と立ち上がり、背広から小さな手帳をサッ!と取り出すと、

「いつがいい?」

と一言。

 

ヒエーーーーーー!

数秒の出来事です。

断られて傷つくのが怖かった私たちは、半分冗談ぽく攻める作戦でしたが、まさかの返答にテンションが上がりまくりました。

その後はよく覚えていませんが、後日お店に連れて行ってくれて、本当に3人で夕食会が実現したのです。

建築部の自分の部下(後輩)ならまだしも、関係ない私まで厚かましいことこの上ありません。

寡黙で真面目な部長ですから、歳の離れた小娘相手のつまらない話にも紳士的な対応でおしゃべりに付き合ってくれたのでしょう(一体、どんな話をしたのか忘れました)。

 

それにしても秒速の「いつがいい?」はカッコよかったですね・・・・

あんなドラマみたいなカッコいいシーンはなかなかみられるものではなく、いまだに脳裏に刻まれている良い思い出です。

さらに、急に馴れ馴れしくなるということもなく相変わらず寡黙でクールな部長、私たちはずっと隠れファンでした。

というか、仕事をサボって私は何をしているのでしょうか。

 

以来、人との約束をする際は、あの部長のカッコいい姿を手本に、OKにしろNOにしろ、即答、相手にはできるだけすぐに・はっきりと答えるようになりました。

どんな仕事でもぐずぐずすることは良くなくて、特に人の命もかかっている建設現場ではトップの責任は重大です。

思い起こせば、長には、怖いけれど肝のすわったような器の大きい人がたくさんいた時代です。

(雪)

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