緑色のパワー

エッ?もう出てるンだ。

1週間ほど前スーパーでサツマイモを見つけた。

まさか去年の古芋ではないよな、と思いながら茹でる。

紛れもなく新芋であった。

鳴門金時は1本100円ちょっとであった。

高くはない。

何もつけなくても美味しいが、私の好みはバターの塩味で頂くこと。

わが家は最近パンを食べないからバターもマーガリンもない。

さてどうしようと思った途端、昨日買ってきたチーズが頭に浮かんだ。

フランスの名品キリチーズ。

そのままで食べてもとても美味しいが、クラッカーに塗ったり、おかきにつけたりして食べるのもいい。

サツマイモに塗ったらきっと美味しいに違いない。

熱々のおいもを縦割りにし、冷蔵庫から出しておいたキリチーズを乗せる。

ほど良く柔らかくなったチーズはいい塩梅になじんで、白いワンピースをまとったサツマイモが口中で溶けてゆくシアワセ。

おいし〜〜。

今はンマッと言うらしいが、口福とはまさにこのこと。

これから秋に向かっていろいろな口福とめぐり合う。

調子に乗ってどんどん食べていると福々しい体型になることは必至。

私はそうなる前に、体の方がセルフクリーニングをしようとするから、さらに要注意である。

しかし夏は終わる気配さえ見せようとしない。

大阪の空は炎帝の支配下にある。

強風か強雨か、どちらも来てはほしくないけれど、頼みの綱はそれしかない。

舞妓さんの花簪(かんざし)を巨大にしたようなピンクの塊がニュッと伸びている。

先日2.5メートルと書いたが、それではベランダの天井近くまで行ってしまう。

2メートルは確かにあるので、この鉢は花台に載せていない。

その花簪が風に揺れている。

外から見たら何だろうと思うような光景である。

暑い過酷な環境でも、植物たちは大きくなる。

水さえ忘れず与えておけば、幹を太らせ葉を茂らせて、上へ上へと伸びてゆく。

花を咲かせ実を結ぼうとする。

その生命力の逞しさに毎朝元気を分けてもらって細々と生きている私。

(玉麗)

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