ちょっと昔は人の出入りの多い家であった。
それ故いつも掃除が行き届き、リニューアルしたての頃など、私自身が張り切っていたのが来客に伝わって、褒めてもらえるのが嬉しかったものだ。
年月は過ぎ、家も主も古びてきた。
マンションは密閉性が高いので結露が激しい。
今のマンションは、常時換気ができていてそんなこともないかもしれないが、ここは違う。
拭いても拭いても水滴が溜まり、カビが生えてくる。
何事もあきらめた時が終わり。
けれどもそれは始まりでもある。
カビは思いついた時しか掃除しない。
もうそんな体力は、私には残っていない。
しかし、そう思うようになって気が楽になった。
家の中は片付いている。
ぱっと見、汚い感じはしない。
これでいいじゃないかと。
整理整頓はいつもキッチリするヒトだ。
一度キッチリしておけば、あとは使ったものを元の位置に戻せばグチャグチャにはならない。
掃除機を毎日かければ埃は取れるが、シンドイ。
で、フロアワイパーでサッと拭く。
キレイになった気分であるが、長続きはしない。
やはり吸い込み力の力強いキカイのお世話になる。
時々、思い出したように雑巾掛けをする。
これは相当キツイ。
しかしピカピカになる。
気分がスッとする。
今日は久しぶりの来客で、娘に掃除機を任せ、雑巾であちこちのホコリを拭く。
ついでにカビも。
倉庫になった教室は二分され、入ってすぐが来客用、奥が倉庫になっている。
ここにカーテンつけたら奥の方が見えなくていいなアと思いながら、テーブルの上の娘が置いている仕事道具を片付けた。
(玉麗)

