もう2年前か、チョコレートブラウンと書かれたインナーを手に入れた。
初秋の頃であった。
一度着たきりである。
気に入らなかった訳でもなく、着心地が悪かったのでもない。
着る機会がなかったのだ。
今秋はぜひ身につけて出掛けようと思っている。
チョコレートブラウン、もともとはコスモスにつけられた名前のようで、今日北千里の花屋で見つけた。

「チョコレートの香りがします」
とのカードに惹かれ匂ってみたら、ホント、チョコレート!
手に入れて帰ってきた。
ベランダでは全然、目立たない色なのでテーブルの上に 置いている。
チョコレートブラウンという言葉の響きがが良い。
以前愛用していたハンドバッグもこの色であった。
この原稿を書いたのは夕食後、何となく視線を感じると思ったらジャンとマルコがこちらをじっと見ている。
私達が食事を終えると、ごはんがもらえるのを知っている。
マルコの目は大きくて黒々している。
口許が白く、愛きょうのある顔立ち。


一方、ジャンはムッと口を結び、その形はへの字である。
こちらも目は黒々と大きいのだが、何しろ体がマルコの 5倍くらいある。
かわいいとは言い難い。


しかし威風堂々として、玉雲先生の蛙の絵のモデルになったのでは、と思わせる貫禄充分である。
彼らは騒がしく「くれ、くれ」と催促しない。
静かなアピールで私達を動かせている。
(玉麗)

