“つう”が現れた

今朝目を覚ますほんの少し前、久しぶりで絵を描く夢を見た。

私は黒ずくめの装束で、黒子のようであった。

上着はジャケット風でフードがついていた。

地面に片膝をついて筆をもち、目の前の事象を写し取ろうとしている。

Uさんが、個展を催すたび

「大変やったねェ。自分の羽根を抜いて美しい反物を織る“つう”みたいやね」

とねぎらってくれる。

まさに、今目の前に“つう”である鶴が自分の体から羽根を抜き取り、美しいものをつくろうとしている。

それをもう1人の私(くろこ)が微細もらさず写し取ろうとしている様子であった。

そこからは鶴も黒子も消え、画家としての私がデザインを考察している。

また鶴が現れ、モデルになってくれる。

鶴は「つう」であり、私であった。

忘れないうちにまずブログに書き、夢の中で考案したデザイン画を描いておく必要がある。

2年前か、Kさんの依頼で龍に乗った兄弟が星座を見ている作品を描いた。

あの絵が絶筆だと思っていたが、私の中にはまだ創造力が残っているらしい。

作品となるとそうそう描けるものではなく、歳をとるとさらに感性が鈍化する。

私にもまだ降りてくる神がいたかと驚きながらも、Uさんに深く感謝している。

彼女は友人として私の側に長くいて、ずっと制作を見続けてくれた。

個展は卒業したが、小品展を企画してもいいかと思う。

作曲家・作家は作品を思いつくのではなく、天から降りてくる、突然に、と表現する。

それは絵描きも同じことだ。

少なくとも私は。

しかし全ての作品がそうなのではなく、まさに天啓のように心の中に出現する構図がある。

そんな絵が、私にも何枚かある。

そのほとんどは人手に渡って残ってはいないけれど。

(玉麗)

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