今朝アサガオが8輪咲いていた。
今期の最多である。
といっても、原種なので、うわっ咲いてる!感は無い。
径4センチほどの小さな青い花がそこここに咲いている様子は、ひっそり咲いていると表現するのが一番合っている気がする。
この花の種はどこかの道端で取ってきたものだ。
もうずいぶん昔からわが家に咲いている。
2年ほど咲かなかったのは、たぶん種を保存しなかったから。
ところが、鉢の隅っこに芽を出しているのを見つけ、また育てることになった。
昨年は大規模修繕があったので、種はビンに入れたまま放置してあった。
種ってスゴイなと感心する。
植えるべき季節に土に埋めておくと、必ず芽を出す。
今年は10粒ほど蒔いた。
そのうちの8本が育って、花をつけている。
アサガオは改良されて、今やびっくりするような美しい文様の見事な色調のものが出回っている。
1日花ではあるが、毎朝道ゆく人の目を引くに十分な姿にしつらえて楽しんでいる愛好家もいるようだ。
比べてわが家のは、全く目立たない。
けれども、秋深くなるまでずっと咲き続けるこの青い小さな花は、その昔、日本画家の心を射止め、お軸の中で永遠に咲き続ける命を与えられた。
私もまた賑々しくないこの花を、忘れずに植えるヒトになって久しい。
ベランダは今年花が少ない。
あまりにも暑いので、花にとっては過酷であろう、と植えなかったからだ。
日々草とブーゲンビリアが健気にもポツポツ咲いている。
ところがアサガオはひ弱そうに見えて、けっこう強い。
緑の葉もおおいに茂っている。
そして毎日、青い小さな花をおずおずと開かせるのだ。

朝のほんのひとときだけ、あとはしぼんでしまうこの花は、何に例えればいいのか戸惑ってしまうほど、影が薄い。
けれどもしっかりと、我が家のベランダを飾っている。
(玉麗)

