コキア

雨が降った翌朝は空気が澄んでいる。

今朝はまるで初秋のような爽やかさであった。

湿気を含まないサラサラの風が吹いている。

私は四方の窓を開けた。

娘が寝返りを打ったが、まだ5時前だ、そうっとしておこう。

 

ベランダへの掃き出し扉の前あたりをサッとモップで拭いて、大の字に横になった。

秋空ほど青くはないが十分清々しい空が広がり。雲が少し動いているのが見える。

大気が攪拌されているのか、高いところも地上も風が渡っていく。

これはこの界隈だけのことなのか。

ビル風がしょっちゅう吹き抜けるこの辺り一帯の、ほんの小さな幸運、1時間足らずの安らぎ。

 

たぶん目まいは今回起きないのだろう・

それでも用心してゆっくり起き上がり、洗面所で入念に顔を洗った。

大丈夫、大丈夫、ちょっと疲れて気分が悪かっただけだ。

クラっとしたのはただの立ちくらみだ。

 

あんなに咲いていた日々草とマリーゴールドはピタッと蕾をつけるのをやめた。

コキアと一緒に植えたのが不味かったのか、それとも今は中休みしているのか。

抜いて別の鉢に植えた方が、相方のために良いのかどうか、初めてのことは何もわからない。

 

先日郊外でも感じたことだが、今夏の植物の緑はことのほか美しい。

これだけ暑いのにまるで雨上がりのように生き生きしている。

梅雨が早く明けてしまったが、その後も夕刻に雨が降る。

日本の黒っぽい土は水分を貯め込むのに適しているのだ。

息子の家の庭土が砂であったことを思い出した。

シバザクラがビッシリ咲くのは、Aちゃんが刈り込んでいるおかげであるが、水はけの良い砂地であることも幸いしている。

次回行く時は、黒い土をお土産にして、モッコウバラやカンキツ、ボタンなどの周りに埋め込んでもらおう。

 

風が凪いだ。

今日も日中は35度を越すに違いない。

コキアの葉っていいナア、涼し気で。

(玉麗)

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