ヤゴの思い出

さて今回こそ、トンボの話です。

アゲハ蝶研究家の私ですが、トンボの生態については無知で、育てたこともありません。

 

メダカを飼っていた頃、水槽に入れるために、川に出かけてホテイアオイという水草をとってきました。

しばらくしてメダカの水槽に、見慣れない生き物を見かけるようになりました。

私の目には、彼らは平和より争いを好むようなビジュアルにうつり、その予感どおりメダカの数が減っていく事態に。

悪いやつだ、と思った私は正体を知らぬまま彼らを成敗してしまいました。

 

その水草にはトンボの卵がついていたようで、メダカの水槽にいた彼らはヤゴ、つまりトンボの幼虫だったのです。

知らぬとはいえ悪いことをしました。

というか、メダカの天敵でもあるわけですから仕方なく・・・で、彼らを別の容器に移して、観察することに。

 

メダカはわが家の家族ですから、これ以上襲わせるわけにはいきません。
というか、トンボの幼い頃ってすごい肉食だったのですね・・

ちなみに、アゲハの幼虫である青虫も、完全なる草食ではありません。
共食いもするし、脱皮したあと自らの皮もムシャムシャ食べてしまいます。

結局この世の生き物は全て肉を食う、という結論なのでしょうか。

 

さて、ヤゴにはメダカの代わりになるものを与えなければなりません。

ここでワイルドな玉麗先生は、鶏肉を与えることにしました。

それに応えるように幼さなど微塵も感じさせないトンボの幼虫は、鶏肉を自分の餌だと理解し、平らげてしまいました。

牧歌的な青虫と違い、戦闘的なビジュアルのままに野生味あふれる姿です。
私の指も水につけておくと喰いつかれるのではないでしょうか。

 

トンボに変身する様子をひと目見たかった我々ですが、ヤゴはたらふく肉を食って、さっさと大人になり飛んでいったようです。

後述していますが、蝶と同じくトンボも成虫で羽根が生えて飛んでいくタイプです。

ですから、羽化の際は必ず「羽根を乾かす時間と場所」が必要となり、これは彼らにとって生死を分けるとても大切なプロセスなのです。

それを十分理解している私は、いつでも飛べるように割り箸を立てて足場を作っておいたのですが、割り箸には「脱いだ皮」だけ残っていました。

でも足場が役に立って無事飛べたということで、結果オーライです。

 

ヤゴについて無知な私は、それ以上イメージが湧かないので調べます。

これ以下は、ヤゴについての豆知識。
興味がある方は見てってください。

=============

【ヤゴについて】

ヤゴはトンボの幼虫のことで、水中で生活する肉食性の昆虫です。その生態は非常に興味深く、種類によって様々な特徴が見られます。

1. ヤゴとは

  • トンボの幼虫: ヤゴはトンボの幼虫の総称です。「ヤンマの子」が縮まって「ヤゴ」と呼ばれるようになったと言われています。
  • 肉食性: ヤゴは肉食で、動くものは何でも捕らえる習性があります。小さなヤゴはミズムシやボウフラ、イトミミズなどを食べ、大きくなるとアカムシ、ミミズ、オタマジャクシ、メダカなども捕食します。共食いをすることもあります。
  • 水中生活: 池、沼、小川などの水底や水草につかまって生活しています。田んぼや公園の池、学校のプールなど、身近な水辺でも見られます。

2. 体の特徴と捕食方法

  • 折りたたみ式の下唇(かぶと): ヤゴの最大の特徴は、折りたたみ式の下唇です。この下唇の先端には鋏状の牙があり、普段は折り畳まれていますが、獲物を見つけると瞬時に伸ばして捕らえます。そのスピードと精度は、日本の水生昆虫の中でもトップクラスと言われています。
  • 呼吸方法: トンボ亜目のヤゴは、体内に直腸鰓(ちょくちょうがい)と呼ばれるエラを持っています。肛門から水を取り込み、その水中の酸素をエラで取り込んで呼吸します。そのため、空気に触れる必要がありません。種類によっては、体外にエラを持つヤゴもいます。

3. 成長と脱皮

  • 不完全変態: ヤゴは不完全変態をする昆虫です。サナギの期間がなく、ヤゴから直接成虫のトンボになります。
  • 脱皮: ヤゴは成長する過程で脱皮を繰り返します。種類にもよりますが、8回から16回程度脱皮をすると言われています。脱皮するごとに体が大きくなり、羽化が近づくとトンボの複眼や翅の芽が透けて見えるようになります。

4. 生息環境と種類

  • 様々な環境: ヤゴは、生息場所によって様々な形態に適応しています。
    • しがみつきタイプ (Claspers): 植物や岩にしがみついて生活するタイプ。
    • 腹ばいタイプ (Sprawlers): 水底を這い回るタイプ。
    • 潜伏タイプ (Hiders): 堆積物の中に潜むタイプ。
    • 穴掘りタイプ (Burrowers): 砂泥に潜り込むタイプ。
  • 多様な種類: トンボの種類によってヤゴの形も様々です。例えば、ハグロトンボのヤゴは長い尻尾のような3枚の外鰓を持ち、流れのある場所に生息します。オニヤンマのヤゴは大型で、コオニヤンマのヤゴは体が平たく落ち葉の中に擬態します。

5. 飼育について

  • 容器: ヤゴを飼育する際は、水槽にカルキを抜いた水(24時間以上汲み置きしたものやハイポで処理したもの)を入れます。
  • 隠れ場所: 水草、小石、棒などを入れて、ヤゴがつかまったり隠れたりできる場所を作りましょう。
  • 水温: 25℃以上にならないように注意し、直射日光を避けましょう。
  • : 肉食性なので、メダカ、アカムシ、イトミミズ、ボウフラなど生きた餌を与えます。餌が足りないと共食いすることがあるため、十分な量を与えましょう。食べ残しは水質悪化の原因となるので、こまめに取り除きます。
  • 羽化: ヤゴが十分に成長し、餌を食べなくなったら羽化が近い証拠です。枯れ枝などを立てて、ヤゴが水から上がって羽化できる場所を用意してあげましょう。羽化はトンボにとって命がけのプロセスであり、成功しない場合もあります。

=============以上

面白かったポイントとしては、4の生息環境と種類。
こんなふうに種類が多いとは面白いですね。
わが家に居たヤゴは、隠れるような岩や植物もなかったので、「腹ばいタイプ」として生きていたのかな?

(雪)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA