ここに生えると雑木になる

生垣の中に落とされる鳥のフン。鳥は早い場合は、実を食べてから15分後には排泄するらしい。

植物は美味しい実を作り、その中に仕込んだ次世代の種を鳥を利用して、土に届ける。人間が植えるものは育たないことも多々あるのに。

そのようにして地表に下りた種は、鳥のフンを養分としてしっかり芽を出す。

街路樹の足元に並ぶシャリンバイ。この中に別の木が生えたらそれは雑草ならぬ雑木だ。

マンションの裏側にアメリカンハナミズキが植えられている。それをシャリンバイがつないで、最初の頃は景観が良かった。

ところが30年経った今ではシャリンバイはあちこち枯れたり傷んだりして、雑木や雑草が幅をきかしている。雨の日に近くを通る時、うっかりしていると衣服を濡らすこともある。

全てキレイに整えられる訳ではないが、せめて買物に出かける通路ぐらいはスッキリであって欲しい。ハサミと手袋とキンカン殺虫剤を袋に入れて出かけた。

しょっ中こんなことをしているよナアと思いながら、バサバサと雑木の枝を切る。切っても切っても出てくることはわかっているけれど、元を断つ作業など到底無理だ。

クリーンスタッフの1人が「役所から剪定と草抜きに来るんですけどネ。この辺りは私たちがついついキレイにしてしまうから、途中で手を抜いて帰るンです」と言う。ケシカランじゃないか!

それでいつもこの辺りは雑木が伸び放題になっているのか。そんな話をしていると。ザアーッと雨が降ってきた。近辺の雑木の幼木は全部抜いた。太い枝も切った。

まずはこれでヨシとしよう。役所への対策は私の仕事ではない。

(玉麗)

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